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藤田 隆明; JT-60チーム
Nuclear Fusion, 43(12), p.1527 - 1539, 2003/12
被引用回数:32 パーセンタイル:68.04(Physics, Fluids & Plasmas)高総合性能に向けての最近のJT-60Uの結果を炉心相当条件への見通しに力点をおいて報告する。負イオン源中性粒子ビーム及び電子サイクロトロン波のパワーはそれぞれ、6.2MW,3MWに達した。完全非誘導電流駆動の高ポロイダルベータHモードが1.8MAで得られ、核融合三重積は3.1E20mkeVsに達した。実時間制御を用いた新古典テアリングモードの抑制に成功し、規格化ベータの改善が得られた。電流ホールの安定な存在が観測された。DT等価核融合エネルギー増倍率0.8を0.55秒間維持した。負イオン源中性粒子ビーム及び低域混成波を用いて高自発電流割合の負磁気シアプラズマにおける電流分布制御を実証した。中心ソレノイドコイルを用いずに高い自発電流割合及び内部輸送障壁を有するプラズマを生成する新しい運転シナリオを開発した。新しいタイプのアルヴェン固有モードを提案し、それにより観測された周波数の時間的変化を説明できることがわかった。高ポロイダルベータモードにおいて電子サイクロトロン波によりアルゴンを排出した。
西森 信行; 羽島 良一; 永井 良治; 峰原 英介
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 483(1-2), p.134 - 137, 2002/05
被引用回数:7 パーセンタイル:44.29(Instruments & Instrumentation)FEL変換効率()のデチューニング曲線をさまざまなゲインとロスのパラメーターで測定を行った。デチューニング長(dL)の絶対値は変換効率の最大付近で0.1mの精度で測定を行った。そのために外部レーザーを用いた光共振器内でのパルススタッキングを利用する。FELのゲインはバンチ電荷を変える方法ではなく、アンジュレーターギャップ長を変えることにより行った。理由はゲインを瞬時に変更することが可能で、電子バンチ性能を保持できるためである。高ゲイン,低ロス領域での最大はdL=0mで得られ、超放射領域における理論値より大きな値が得られる。これに対し低ゲイン領域ではdL=0mより短いところで最大が得られ、理論値と似た値を持つ。
佐藤 達彦; 藤井 克年; 村山 卓; 坂本 幸夫; 山口 恭弘; 佐藤 行雄*; 相馬 信行*; 藤崎 登*; 原 聡*; 相川 行雄*; et al.
JAERI-Tech 2002-028, 20 Pages, 2002/03
東京消防庁は、臨界事故等の放射線災害時の救助活動にも適応可能な、放射線遮へい機能を有する特殊災害対策車輌を設計・製作した。しかし、この車輌ボディに用いた複合遮へい体により中性子または線の線量がどの程度減衰されるか(線量減衰率)は、近似法を用いて簡易に評価したのみで、より精度の高い評価が必要とされていた。日本原子力研究所は、東京消防庁からの依頼により、この複合遮へい体の性能に関する詳細な評価を行った。評価は、放射線輸送計算コードMCNP4Bを用いたシミュレーションにより行った。また、車輌の側面及び背面に用いた遮へい体の試験体による線量減衰率の測定を行うことにより、計算結果の信頼性を確認した。この結果、最も厚い遮へい体の場合、中性子線源からの線量を10%程度に、線源からの線量を25%程度に減衰させることが明らかとなった。これは、近似法を用いて簡易に評価した結果とほぼ一致しており、特殊災害対策車は期待されている遮へい性能を有することが明らかとなった。
Lu, P.; 河内 哲哉; 鈴木 将之*; 助川 鋼太*; 難波 慎一; 田中 桃子; 長谷川 登; 永島 圭介; 大道 博行; 有澤 孝; et al.
Japanese Journal of Applied Physics, Part 2, 41(2A), p.L133 - L135, 2002/02
被引用回数:9 パーセンタイル:38.01(Physics, Applied)私たちは、ガスパフターゲットを用いて高利得Ne様アルゴンイオンのX線レーザー発振を実証した。X線レーザープラズマは、進行波励起方式で、全エネルギー9Jの、線集光したピコ秒レーザーがガスパフターゲットを照射することにより生成された。強い発振線が観測され、18.7cmの高利得係数と3.7mrad以下のビームダイバージェンスが、ターゲットまで0.45cmで46.9nmのNe様アルゴンの過渡利得励起(TCE)3ps-3sp遷移で計測された。
山川 考一; 青山 誠*; 松岡 伸一*; 宅間 宏*; C.Barty*; D.Fittinghoff*
IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, 4(2), p.385 - 394, 1998/00
被引用回数:21 パーセンタイル:74.41(Engineering, Electrical & Electronic)High Field Physicsと呼ばれる新しい光量子科学分野における様々な基礎・応用研究を目的に、極短パルス・超高出力Tレーザーの開発を進めている。ここでは、最近開発に成功した世界最短パルス幅(16fs)のピーク出力10TW、繰り返し数10Hzのチタンサファイアレーザーシステムと現在開発中の世界最大級のピーク出力100TW(0.1PW)、パルス幅20fs、繰り返し数10Hzのチタンサファイアレーザーシステムを中心に、本Tレーザー開発において最も重要となる極短パルス(パルス幅~10fs)レーザー光の発生とその増幅過程におけるレーザー制御技術の現状について紹介すると共に、更なるピーク出力の向上と短パルス化についても言及する。
内海 隆行*; 功刀 資彰; 青木 尊之*
Computer Physics Communications, 101(1-2), p.9 - 20, 1997/00
被引用回数:52 パーセンタイル:89.77(Computer Science, Interdisciplinary Applications)数値流体解析のスキーマとして東工大矢部等により提案されたCIP法(Cubic Interpolated Propagation)は、蒸発、溶融を含めた複雑な流体運動のシミュレーションを可能にした。現存の数値流体解析のスキーマの多くは差分法に基づいて構成されているため、CIP法の数値計算技法としての理論的展開をさらに進めていく必要がある。そのためここでは、CIP法の移流項計算過程に差分法におけるNeumannによる解析を拡張して適用し、周波数領域で位相・ゲイン特性を求めた。その結果、CIP法の位相・ゲイン誤差は代表的な差分法であるLax-Wendroff法に比較して非常に小さく、数値安定性に優れたものであることがわかった。これは、CIP法においては物理量のみではなく、その空間微係数を状態量とし流体のような連続体の物理量を局所的に近似することによるものである。
山川 考一*
OQD-96-14, 0, p.29 - 38, 1996/03
近年、急速ないきおいで進展を続けている極短パルス・高出力レーザーシステム(Tキューブレーザー)の開発における現状を著者の行った最近の実験結果を中心に紹介発表を行う。特に、これまで短パルス化の最大の障壁となっていた利得狭帯化(Gain Narrowing)をいかに制御するかについて言及する。
Squier, J.*; Guo, T.*; LeBlanc, C.*; Korn, G.*; Rose-Petruck, C.*; Rksi, F.*; Yakovlev, V. V.*; 山川 考一; Barty, C. P. J.*
Ultrafast Phenomena 10; Springer Series in Chemical Physics 62, p.87 - 89, 1996/00
近年、急速な勢いで進展を続ける極短パルス・超高出力レーザーシステムの開発研究において、これまで短パルス化の障壁となっていたレーザー増幅器の利得狭帯化の制御方法として新たに提案した「再生パルス成形技術」について発表を行う。この手法により、これまで得られていたレーザー光のスペクトル幅の約2倍のバンド幅を有する増幅パルスの生成に成功し、この増幅パルスを圧縮することにより、最短18フェムト秒のテラワットレーザーパルスが発生された。
高雄 勝*
JAERI-M 94-025, 7 Pages, 1994/03
中間利得領域におけるFEL方程式をレーザー信号が小さい場合について、特に電子の運動方程式に関して詳しく調べ、その解を用いて中間利得領域における電子のエネルギー損失を求めた。これにより得られたレーザー利得公式はレーザー振幅から計算したものと一致し、中間利得領域におけるFEL方程式の整合性が確認された。
鈴木 正年; 川端 祐司*; 市川 博喜
JAERI-M 92-201, 17 Pages, 1993/01
JRR-3改造炉(JRR-3M)に総延長232mにおよぶ大規模中性子導管群が設置された。2本の熱中性子導管と3本の冷中性子導管からなる中性子導管群の中性子スペクトル及び中性子束を測定した。中性子スペクトルは設計計算と良い一致をみた。また中性子束については、特性波長2の2本の熱中性子導管端末で1,210n/cm・sまた冷中性子稼働時において、特性波長4の2本の冷中性子導管端末で2.010n/cm・s、特性波長6の冷中性子導管端末では1.410n/cm・sを得た。
西谷 健夫; 竹内 浩; Barnes, C. W.*; 井口 哲夫*; 長島 章; 近藤 貴; 逆井 章; 伊丹 潔; 飛田 健次; 永島 圭介; et al.
JAERI-M 91-176, 23 Pages, 1991/10
重水素放電を行うトカマクにおいて中性子発生量の絶対較正は核融合利得Qなどのプラズマ性能を評価する上で極めて重要である。大電流化JT-60(JT-60U)ではU,Uの核分裂計数管およびHe比例計数管で中性子発生量の測定を行うが、それに先立ち、Cf中性子源をJT-60Uの真空容器内で移動させて中性子検出器の絶対較正を行った。まず磁気軸上の92点において、点線源に対する検出効率を測定し、それを平均することによってトーラス状線源に対する検出効率を求めた。
大山 幸夫; 田中 俊一; 津田 孝一; 池田 裕二郎; 前川 洋
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 256, p.333 - 338, 1987/00
被引用回数:21 パーセンタイル:87.75(Instruments & Instrumentation)直径14mmの小型球形NE213液体シンチレーション検出器を製作し、その基本的な特性を調べた。調べた項目は、検出感度の方向性、システムの直線性、ガンマ線に対する発光量、計数率変化による利得の変化等である。システムの較正法として各ガンマ線源によるコンプトンエッヂの半波高値の値をVerbinskiの発光量単位(Naユニット)で決定した。また波形弁別特性として、壁効果を受けた反跳陽子の波形特性をモンテカルロ計算による成分別のレスポンスと比較することで明らかにした。得られた結果は従来の他の報告と比較議論され、本検出器が体系内スペクトロメータとして優れていることが示せれた。
鈴木 元衛; 川崎 了
Journal of Nuclear Science and Technology, 17(4), p.291 - 300, 1980/00
被引用回数:6 パーセンタイル:58.22(Nuclear Science & Technology)軽水炉のLOCA時のジルカロイ被覆管の水蒸気酸化を計算するコードPRECIP-IIを開発した。本コードは、SIMTRAN-Iの改良バージョンであるが、主に境界条件の取扱い方を改良し、温度降下時における相変化を考慮した計算を可能にした。さらに、実験と計算における反応速度定数を一致させるため、主に相の-Oxide界面の酸素固溶量の値を修正した。酸化実験と同様の温度履歴における計算を行い、重量増加,酸化物層,相層の各厚み、について、比較を行った。その結果、実験データと計算値は、その差が10%以内に大部分おさまるという、比較的良い一致をみた。
川崎 了; 古田 照夫; 鈴木 元衛
Journal of Nuclear Science and Technology, 15(8), p.589 - 596, 1978/08
被引用回数:61ジルカロイ4管の水蒸気による酸化を900~1330Cの間で測定した。酸化速度は、1000C以上では放物線則、950C以下では対数則に従った。酸化した試料の延性は1000C以上では、酸化量の増加と共に、又反応温度の上昇と共に(酸化量が同じであっても)低下した。950Cで酸化した試料は、酸化量が少なくても著しく脆化した。これらの実験結果により、酸化については、ECCS性能評価指針は安全側にあることが確かめられた。
鈴木 元衛; 川崎 了; 古田 照夫
JAERI-M 7720, 101 Pages, 1978/06
ジルカロイ被覆管の水蒸気酸化を計算するコードPRECIP-II開発した。これは、SIMTRAN-Iを改良したものであり、(1)-境界条件の処理法、(2)時間メッシュの制御法(3)入出力パラメータの増大、形式の改良、の3点が改良されている。等温酸化反応の計算値が原研の実験データと一致するようにパラメーターを調整したのち時間的に変化する温度ヒストリーの多くの例について計算を行ない、その結果を同じ温度ヒストリーの酸化実験のデータと比較した。その結果、両者全体としてほぼ10%以内におさまり、良い一致をみせた。一部の試料は100Cの扁平試験によって延性変化を調べた。高温から急冷した試料に比べて、800Cまで徐冷した試料のほうがわずかながら延性の低下する傾向がみられた。
鈴木 元衛; 川崎 了; 古田 照夫
JAERI-M 6879, 23 Pages, 1977/01
反応温度1184C~1330Cにわたって、ジルカロイ管の水蒸気による酸化反応速度と、反応後の管の延性低下を調べた。酸化による重量増加、ZrO層および層の厚み変化は、何れも放物線則に従う事を見出した。この結果と、1000C~1200Cまでの反応のデータとを結合して、1000C~1300Cまでの範囲に適用できる反応速度定数を得た。延性は、重量増加の増大と共に減少し、同一の重量増に対しては、反応温度の高いほどその減少は大きい。
古田 照夫; 川崎 了; 橋本 政男; 大友 隆
JAERI-M 6601, 26 Pages, 1976/06
軽水炉の冷却材喪失事故における燃料破覆管と水蒸気との反応挙動を解明するため、ジルカロイ-4管の水蒸気による酸化速度と酸化による延性の変化を測定した。ジルカロイ-4の水蒸気による酸化量は、反応温度1000C以上で反応時間の平方根に比例し、反応速度定数Kp=6.6010exp(-41600/RT)(180/cm/sec)である。反応温度900Cおよび950Cの短時間反応の場合、酸化量は反応時間の対数に比例し、原子炉運転中に生成される被膜はこれら反応温度で酸化速度を遅くさせる効果をもっている。酸化液試料の延性は酸化量の増加とともに低下するが、その脆化挙動は水蒸気との反応温度によって異なる。同一酸化量の試料を比較すると、低温で反応させた試料は、高温で反応させた試料よりも侵入相が多いにもかかわらず延性の低下が少ない。
山本 克宗; 伊丹 宏治; 野村 末雄
日本原子力学会誌, 17(11), p.609 - 616, 1975/11
JMTRの炉内高温ヘリウムガスループ(OGL-1)の炉内管材料として使用されるHastelloy Xについて、1000C付近における耐酸化性試験を行なった。炉内管内では高速でヘリウムガスが流れるため、特に流動ヘリウム中での酸化挙動を調べた。この結果、流速が大きい場合には、酸化皮膜の最外層の酸化物粒子が吹きとばされたり、降温時に酸化皮膜が剥離しやすくなるという現象が観察された。また高流速ヘリウム中では試片の端部が激しく酸化された。酸化皮膜は合金素地と酸化皮膜との境界部、その上にCrOから成る内層、およびCrとMnのスピネル酸化物を主成分とする外層から構成されていることが判った。また、酸化侵入深さは900Cでは三乗則に、1000Cでは自乗則に従がって増加した。これらの速度則の違いは酸素原子の合金中の拡散形態が粒界拡散と体積拡散のいづれが支配的であるかによると考えられる。
山林 尚道; 四方 英治; 正木 典夫; 岡根 章五
日本原子力学会誌, 16(5), p.276 - 281, 1974/05
原子炉内照射中、放射性気体を発生したり、蒸気圧が高くなる物質を安全に照射するために、冷却圧接法(cold weld)による原子炉照射用気密・耐圧アルミニウム製試料容器を数種製作した。これらの容器について、容器材質やダイスの構造を検討するとともに、冷間圧接後の気密性と耐圧強度を、室温・高温下・落下衝撃後・原子炉照射後などの条件下で試験した。その結果、気密性は高温下以外いずれの条件下でも十分信頼性が高く、製作した容器の95%以上はヘリウム漏洩試験法で検出限界(110atm・cc/sec)以下であった。耐内圧強度実験値はラップ圧接型容器では、容器蓋板の強度を求める計算式と、引抜圧接型容器では円筒の破壊圧力を求める計算式と、室温から300C以上にわたって良く一致した。